タイミング
物事には、タイミングってものがあって、これが結構重要だ。
例えば初めましての挨拶は、相手と被ることのないよう細心の注意を払わなければならないし、好きな子をモノにしたいなら、告白は信号待ちをしている間に済ませない方がいい。せめて信号が青に変わった瞬間にすべきだ。
何をするにも、タイミングと言うのは非常に重要だ。
インフルエンザになってしまった。
この前の日曜日のことだった。
珍しく体温が38度をマークしたため、僕は家で一人、床に伏していた。
疲れによって微熱が出ることは何度かあったが、8度を超えるのは久しぶりだ、辛い。
それは翌日も続き、と言うか翌日には39度になってしまった。
これはおかしい。
職場に休みの連絡を入れ、僕は病院へと向かった。
うちは東京の中でもまあまあ田舎にあるので、平日だろうが何だろうが病院がアホみたいに混む。
要するに暇なおじいちゃんおばあちゃん達の憩いの場になってしまっているのだ。
その日も予約の枠は既に埋まっていて、病院の待合室は元気そうな老人達で賑わっていた。
受付のお姉さんに「一時間以上お待ちいただく場合もあるんですが…大丈夫ですか?」と心配そうに聞かれたが、ここで待たずにどうしろと言うのだ。
僕は待合室の壁にもたれてうつらうつらとしながら順番を待つことにした。
番号は636
「6っていうのはね、悪魔の数字なんですよ…。」と頭の中で響く。
インターネットのやりすぎだ。
一時間ほど待った。
ようやく呼ばれた自分の番号に喜びを覚えつつ、体力は限界だった。
足がもつれながら、何とか診察室にたどり着く。
簡単な触診ののち、インフルエンザの検査が行われた。
何だあれは。久々に受けたけど、あんなに痛いなんて聞いてないぞ。
「…ガッ」とか言う謎の奇声を発しながら、目から大粒の涙をボロボロ流してしまった。
検査結果を待ちながら、「これで違ったら恨むぞ…。」などと考えていた。
「インフルエンザA型です」と宣告された時は、何だか逆にホッとした。
それから処方箋の待ち時間が30分。
計3時間を費やして僕は病院周回を終えた。
これからパソコンも届いて、好きなアイドルのスナックイベントに行って、名古屋に行こうという時に、本当に酷い目にあった。
せめてもう一週間遅ければ…。
今は熱も微熱程度におさまってはいるが、完治するまでもう少しかかりそうだ。
ところで、またオチが思いつかなくなってしまった。
どうやらまだ、このブログを書くタイミングではなかったらしい。